2016年01月18日 09:43
私はトーストマスターズの傍らマラソンを趣味としていますが、市民マラソンにはこんな格言があります。『走った距離は裏切らない』そして『マラソンにまぐれはない』。練習量をこなさずに本番で結果は出せないし、練習で出来ないことは本番でも出来ない。という意味です。今回の論評コンテストについても、同じようなことが言えるのかもしれません。8月25日の最初のクラブコンテストからの軌跡を振り返ってみます。11月28日の決勝までのほぼ3か月の間に自分の出場を含めて12のコンテスト、30回以上のクラブ例会に参加し、合計50本ほどの論評練習を積み重ねてきました。その過程でいろいろなタイプのスピーチを聞き、様々な論評の形を学ぶことができました。メモを持たずに話すと恰好いいということも、あるコンテスタントからいただいたスタイルです。勿論コンテスト審査基準は暗唱できるほど読み込んでいます。(嘘です。)
本番が近付くにつれメモの取り方を工夫したり、コンテストで1番目を引き当てても慌てないように論評準備の時間をほとんど取らずにまとめる練習をしました。つまりテストスピーチが終わった時点で論評の骨子が出来上がっている状態を目指したのです。あえて論評原稿を書き起こすということもやってみました。もちろんコンテスト当日にはそんなことはできないのですが、分析助言すべき視点の検証や、表現技法の訓練になることを実感しました。これ、おすすめです。
7月8月にかけて『論評オンラインセミナー』のナビゲータを務めさせていただき、過去の入賞者と掛け合いながらお伝えしたのですが、みなさんお聞きになりましたか?実は自分が一番多くのことを学ばせていただいたようです。だって、私の軌跡はこのオンラインセミナーで語られたことをなぞっただけなのですから。(今でもD76 のサイトにアーカイブが視聴可能ですのでお試しください)
決勝は今回から8人のコンテストとなり厳しい戦いになることが予想されました。渡邊さんのテストスピーチは非常にシンプル、メッセージを絞り込んだデリバリーも見事なもの。聴衆を巻き込んだ大変レベルの高いスピーチでしたが、なんとか私らしい論評ができました。実はコンテストに出るのは5年ぶりだったのですが、本番の舞台では結構リラックスしていました。それはこの4年間ディストリクト役員を務めて舞台の上で話すことに慣れたということに加え、他の方々をリコグニションすることに励んだことが論評スキルアップにも繋がったのではないかと分析しています。コンテストに出たいのでディストリクト役員は嫌だという方もいますが、『急がばまわれ』ということわざを思い出してほしいですね。
最後になりましたが練習にご協力いただいた多くのクラブの皆様と、大会運営にあたられたスタッフの皆様のご努力に感謝したいと思います。コンテスタントとしてはほとんどストレスなく自分の論評に集中することができました。コンテストって本当にいいものですね。改めて、ありがとうございました。