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スピーチを始めるパターン

2009年06月28日 06:33

スピーチを始めるときのパターンとしては2つの流れがある。ひとつは定番通りといってもいいのだろうが、「司会の○○さん、暖かいご紹介有難うございます。聴衆の皆さんこんにちは。云々・・・」と、いわゆる挨拶から入る方法。これはトーストマスターズのスピーチマニュアル(アイスブレーカー)にも載っていて、初心者向きなのだろう。しかしこの手法は往々にして肝心のスピーチに入る前に時間を使いすぎてしまう恐れがある。特に司会者がちょっとひねった紹介をしたりした場合には、それに反応して一言返したりしたくなるものだが、ここは我慢のしどころ。アドリブでの対応がいい結果を出すことなどほとんどない。と思っていたほうが無難だ。挨拶はさっと切り上げて本題に入っていくのがいい。
もう一つの方法は、余計な挨拶を一切しない方法。いきなり「皆さんは自分の周りの壁をご存知ですか?」とか、「風になれ!」など、聴衆の興味を引くフレーズで一気に自分の世界に持っていくのだ。限られたスピーチ時間でいいたいことはたくさんある。たとえ30秒、1分といえども捨てるわけにはいかないのだ。私は断然こちらのほうを推薦する。世界大会のファイナリストのDVDなどを見ても、ほとんどのスピーカーがこの方法をとっている。しかし面白いのは、聴衆の興味を引き付けたところで。「Contest Chair」と司会者に向かって一言かけること。司会者はこの一言を受けて椅子を用いるという慣習らしい。
いずれにせよスピーチの目的は聴衆に対して自分の考え、メッセージを効果的に伝えることだから、第一印象がとても重要だ。皆さんもぜひ印象的なフレーズで自分のスピーチを始めてみてはどうだろう。

スピーチを練る

2009年03月14日 20:45

トーストマスターズに入会したての方からスピーチの練習についてこんな風に聞かれることが多い。「どのくらい(何回ぐらい)練習するんですか?」これについては個人差が大きいと思う。人によってはほとんど即興で話すという方もいるし、2~3回の練習で覚えられる方、何十回も練習して練り上げていくという人もいる。無論話す内容によってもこれらの練習の必要性は変わってくる。さて私の場合はと言えば、単純に回数ではないと思う。5から7分のスピーチであれば、数回から10回程度練習すれば構成やあらましは頭に入ってくるだろう。しかし理想をいえばここですぐ話すのではなく、少し「寝かす」プロセスが欲しい。寝かすことでスピーチの中に深みを増すアイデアや表現などのアイデアが生まれたり、エピソードを再構築する時間がとれるはず。これを私はスピーチを「練る」と表現している。私の場合、ベストなのは例会の一週間前に原稿が出来上がって、それから数日寝かしながらスピーチを再構築。3日前に最終原稿を作り上げてそれから本格的に練習。これなら自分のベストパフォーマンスが十分に出せる筈だ。
よく、例会でのスピーチで「時間がなくて原稿ができたばかりです」とか、「練習不足で、すいません」などという方がいる。それが事実であってもそんなことは言わなくていいんです。
練習不足であっても何でも、堂々と話されれば意外に聴衆にはわからないもの。とはいえ、そんな綱渡りの好きな方にも一度、スピーチを十分寝かせてみることを経験してみてほしい。きっとスピーチの質が変わってくるのではないだろうか。

日本語クラブへのいざない

2009年02月08日 23:17

トーストマスターズ日本支部(D76)のニュースレターへの投稿記事を転載します。英訳もFさんのご協力で掲載いたしました。

日本語クラブへのいざない
近江喜一郎DTM
清々しい、水際立つ、心づくし、おもてなし、あやなす、たおやかな、冴え渡る、そこはかとなく、すこやか・・・ 。これらの言葉は、この数カ月の間に私が参加した日本語クラブ例会で紹介された「今日の言葉」の実例です。日本語の持つ美しい言葉の数々を味わえるのは、日本語例会の一つの醍醐味といえるでしょう。日本人が千年以上かけて磨きあげてきた珠玉の言葉たち。このようなこまやかな感情表現や情景描写は日本語の特徴です。英語への翻訳は難しいですね。これらをスピーチの中に取り入れることで、スピーチ自体にふくらみが増し、より豊かな表現力を身につけることができるでしょう。母語である日本語の優位さを余すところなく活用してスピーチすることができるのは、日本語での例会の大きなメリットです。
 ところで、皆さんは議論という言葉は福澤諭吉によって造られたのだということをご存じでしたか。つまり明治以前日本人は議論という言葉を知らず、議論することもほとんどなかったらしいのです。いまだに人前で話したり、議論するのが苦手なのは、そういう遺伝子のせいかも知れません。しかし現代ではそんな言い訳は通用しません。相手との折衝、交渉、プレゼン、説得することは私たちの日常の中で大きなウェイトを占めています。実務的なコミュニケーションスキル、プレゼン能力アップを目指して日本語クラブに入会される会員がどんどん増えていますし、これからも増え続けるでしょう。特に上級マニュアルには、広報宣伝、技術的なプレゼン、管理職のスピーチ、ディスカッションなど多彩で実務的なマニュアルが沢山あります。日本語でこれらの課題に取り組むことで実生活に役立つことは請け合いです。
 日本語クラブでは母語である日本語を使ってスピーチ、論評、議事進行すべてを行いますので、スキルアップのスピードが格段に速いです。昨年10月に立ちあげた神奈川TMCの事例ですが、デモ例会から半年たった本年3月にはすでにチャーターを達成、ピュアメンバーの役員も決まり、5本のスピーチ、5本の論評をメンバーだけで行っています。コミュニケーションとリーダーシップというTMIの基本理念の前では言語の違いはありません。どんな言語で話すかではなく、何を伝えたいのかを考えたとき、母語で楽しめる日本語クラブの必要性はますます重くなってくるでしょう。まだ日本語例会を見たことがない皆さん、是非一度足をお運びください。

Come and See the World of Japanese Toastmasters!
Kiichiro Omi DTM

If you speak Japanese as your mother tongue, then you might wonder why you would ever need to attend Japanese Toastmasters Club meetings. In fact, attending meetings in our mother tongue benefits everyone as is the case in English-speaking countries, where people attend Club meetings in English.

Let’s take a look at one aspect as an example; wording. Sugasugashii, Mizugiwadatu, Kokorodukushi, Omotenashi, Ayanasu, Taoyakana, Saewataru, Sokohakatonaku, Sukoyaka・・・. These are examples of "Word of the Day" introduced at the Japanese club regular meetings I participated in these several months. We can “sense” a lot of beautiful Japanese words. These are words of gems that the Japanese people have polished up in 1000 years or more. Just by being aware of wording in our mother tongue, the range of expression will be broadened and our speeches are enriched with vivid descriptions. In a second language, unless you are an expert, it may be hard to be aware of wording in such a way because often we tend to focus on grammar and looking up dictionaries.

By the way, did you know the Japanese word “ giron(議論, which means ‘discussion’)” was made by Yukichi Fukuzawa? The Japanese did not have the concept of making discussion until the Meiji era in the mid 19th century. Historically, the Japanese people are not very used to making discussions and public speaking compared to Westerners, and that may be one of the reasons the Japanese people still do not have much confidence in these areas in general. However, such an excuse cannot be justified in modern days. Negotiations, making presentations and persuading others are getting more and more important in our business and private life.

The number of members who join Japanese clubs aiming to improve their business communication and public speaking skills has increased rapidly, and I am sure that the number will keep increasing in the future. In particular, advanced manuals are greatly helpful in practicing hands-on business presentations, such as public relations, technical presentations and speeches by management. If you have the chance to make these types of presentations in Japanese at your job, why not practice them in Japanese at a Japanese Club meeting?

We have yet another advantage. When everything takes place in our mother tongue at a Club meeting, the speed of the skill improvement is much faster than second language. Let’s take a look at the case of Kanagawa Toastmasters Club. Its first demo meeting was held last October, and the Club was chartered in less than half a year. There are five speakers and evaluators almost every meeting, and the majority of current Club officers are non-dual members who joined Toastmasters only after Kanagawa Club was established.

The purpose of a Toastmasters Club, which is to provide positive environment to learn communication and leadership skills, holds true anywhere in any language. The necessity of Clubs in our mother tongue gets bigger and bigger when considering “what” to communicate, not “which language” to communicate. If you have never seen a Japanese regular meeting, please come and visit any Japanese or bilingual Clubs at your convenience; it will be a simply amazing experience!
 

スピーチで人生が変わる その1

2009年01月20日 21:24


歴史を変えたスピーチと言われるものがある。著名なところではキング牧師の「I have a dream」。ケネディ大統領の就任演説、そしてリンカーンやワシントン、古くカエサル(シーザー)のスピーチも長い間語り継がれてきた。そして今日、アメリカの新オバマ大統領がどのような就任演説を行うのか、全世界の注目を集めている。このような施政者のスピーチは国家や国民を導き、方向付ける力強さと団結を呼びかける説得力、そして多くの聴衆を魅了する表現力とカリスマ性に満ち溢れている。キング牧師の伝説のスピーチは今白黒の画像で見ても凄い迫力だが、現場でその姿を見、その肉声を聞いた人がどれほど感動し、行動に駆り立てられたか想像するに余りある。スピーチには確かに歴史・国家の運命や人生を変える力があるのだ。
勿論、私たちがトーストマスターズクラブや友人たちの前で普段行うスピーチや得意先で行うプレゼンはそのような大げさなものではない。天下国家を論ずるものではなく、地球環境のような大上段に構えたものでもない。人種の融和や地球の存亡にかかわるものでもない。
それらは常にたわいない身の回りの出来事や、ちょっとした体験談、折々に学んでいることや感じたことを伝えているに過ぎない。それでも、否。だからこそ、その中に小さな感動が、真実の思いがあるとそう思う。トーストマスターズの例会で行われるスピーチは、自分の思いをどうすればうまく伝えることができるのかを真剣に学んでいる姿の現れである。他の誰かに伝えるために努力し、苦闘し、自らのすべてを使って表現しようとする思いそのものに満ち溢れている。ある人は豆乳ダイエットを実践した体験談をユーモアを交えて表現し、ある人はスカイダイビングの得がたい体験から挑戦する気持ちの大切さを学ぶスピーチをしてくれた。パーティでのちょっとした出会いから自分の生き方を見直すスピーチを話してくれた人もいた。感動するスピーチは施政者だけのものではない。オバマ氏のような選り抜かれた話し手にしか為し得ないものではない。スピーチの内容や表現方法の巧拙のみによるのでもない。優れたボディランゲージや声の使い方の多様性のみによるものではない。実は感動の原点は人それぞれの人生そのものにこそある。人生とは感動すべきシーンの連続なのだ。それを見過ごさずにスピーチのネタとして拾い上げ、優れたカメラマンのように一瞬を切り取って光を当てることができれば他の人にもその体験を瑞々しく伝えることができるのだ。スピーチのテクニック云々の前に、話そうとする事柄と話し手の人柄がシンクロして人を引き付けるのだ。大所高所から見下ろした話ではなく、物まねや他人の話の受け売りでなく、自分自身の現実の話だからこそ他人の心を打つのだ。実際トーストマスターズの例会で聞いた話が元で新しい趣味や友人関係が広がったりすることも多い。
そういう意味で私たちのスピーチにも、確かに人生を変える力があるのは間違いない。

スピーチ原稿のコツ その1

2009年01月15日 22:03


クリントン大統領のスピーチライターが、渾身のスピーチを作りこんで演台に置いてたのに、いざ演台に立った大統領、全く違うスピーチを話して拍手喝采をあびた。戻ってきた大統領にライターがどうして私の原稿を読んでくれなかったのか問い詰めたところ、「実はね、僕の前のスピーカーが君の書いた原稿も持っていってしまったんだよ」
スピーチに原稿はつきものだが、皆さんはどの程度原稿を作りこんでいるだろうか?トーストマスターズの大先輩小原さんはタイトルを先に決めてあとはほとんど即興で話すそうだ。また、最近流行のマインドマップを原稿代わりにするという方も増えている。私の場合は、断然原稿派である。原稿を書くメリット1.頭の中で考えたときに比べて論理構成(特に欠点)がはっきりするので修正できる。メリット2.細かな用語の取捨選択、推敲が可能になる。メリット3.スピーチが終わってからも再演が可能。とはいえ、いきなり原稿を書き出すことはない。これはどんな文章でも同じだけれども、スピーチを書く際にもラフな設計図(筋書き)が必要だ。なんと言っても大事なのはメッセージ。まずはそのスピーチで一番言いたいこと、つまり結論を決めること。その結論に向かって聴衆に聞いてほしいエピソードやユーモアをどのように展開したら分かりやすいかを考え、手書きでキーワードを書き込んでいく。この段階でマインドマップを使うのも有効だ。要はスピーチの軸と大まかなストーリーを決めてから原稿を書き出すことが大切だ。そうでないと途中で論旨が変わったり齟齬をきたし収拾がつかなくなる。私もこの手法にたどり着くまではいきなりPCで原稿を書き出しては軸がぶれて書き直しをくり返したものだ。
トーストマスターズのスピーチプロジェクトの多くは5分から7分が制限時間となっている。この時間間隔が掴めない初心者は言いたいことが沢山あって結局時間オーバーになる方が多い。時間内に納めるためには出来上がった原稿をそぎ落とす作業が必要になる。そぎ落とすと言っても、原稿全体を少しずつカットしていくのは下策だ。私のお勧めアドヴァイスは最初の1~2段落を思い切ってカットすること。冒頭部分はスピーカーの思い入れは強いけれども聞き手にはあまり関係のない話がどうしても多くなりがちだ。冒頭を飛ばしても話しの筋に影響ないのであればそれでOK。上手く結論に繋がるような出だしにすげ替えてみよう。


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